横須賀輝尚ノウハウ集

「外から見えるもの」に自分なりの理由を持つ

打ち合わせ場所をどこにするのか、というのはとても気にしています。指定した場所がその人を表すからです。

特に、オフィスがない場合には、一般的にホテルのラウンジなどの「高級感のある場所」選ぶことが無難だといわれています。例えば「ぜひ先生にコンサルティングを受けたいので会いたいです」と言われたとき、「わかりました。では四谷のファミレスで待っています」と返事をしたとしたら、相手からは、どう考えても高いコンサルティングを受けられる印象を持たれません。

ですが、絶対にホテルのラウンジなどの高級感のある場所でなければならないか、というとそうではなく、その場所に理由があるのなら問題ありません。例えば、すごく安っぽくてボロボロの喫茶店であっても、そこが四谷で一番歴史があるとか。

やはり、時の洗礼を受けて長く生き残っているお店にはそれ相応の理由があります。その場所を選んだ理由として、こういうことも合わせて伝えられると、印象がだいぶ変わってくるわけです。

「そこをなぜ選んだのか」という理由がしっかりあれば、場所が高いかどうかは問われません。ですから、打ち合わせ場所の指定は大切です。ただ、やはりオフィスを持って「うちの会議室を使いましょうか」と言えるというのは、一番強いと思います。

多くの本を出版されている有名な先生と会うことになったとき、ファミレスを指定されて驚いたことがありました。そこに理由はなく、ただ「近いので」ということでファミレスになりましたが、そのときに、とても残念に思った記憶があります。

実績が蓄積されると、大事なのは高級感ではなく理由に変わる

見た目は非常に大事だと心理学でもいわれています。喋っている内容よりも身振り手振りの方が印象が強いので、しっかりスーツを着ましょう、というようなことを言われることがあります。ブランディングのために「靴と時計とカバンはしっかりしよう」という人もいます。

確かに、最初の頃で中身が伴わないうちは、最低限の清潔感と見た目をしっかりすることが重要です。例えば、成功した人がロレックスやオメガの時計をしているというのは、いわば「普通のこと」で、そこに特段の理由がないことがほとんどです。ただ、実績が強くなるほど、大事なのは「理由」に変わっていきます。

第一段階は見た目に高級感を持たせること。そして、第二段階は、自分の主義主張を反映するものを持つということ。それが、打ち合わせの場所も含めて「見えているもの」の理由なのかなと思います。

横須賀輝尚

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32歳(男性)
東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務

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