コンサルタントからは、様々なアドバイスや情報提供をすることになります。ビジネスの情報、アイディア、人事組織に関することや会計、財務に関することまで、それぞれのコンサルタントの力量に合わせて提供します。そういう意味では、コンサルタントとは「知識」であり、生きた経営のための検索エンジンのようなものなのかもしれません。
こうしたビジネス的な側面とは対照的に、コンサルタントに「存在」を求める社長もいます。つまり、存在していることそのものが重要である、という考え方です。それは、表面的には「第三者の目」があった方が良いということもありますが、多くは疲労や苦悩を話せる相手であり、あるいは承認欲求を満たしてくれる存在でもあるのでしょう。
経営者は孤独と良くいいます。それは事実でしょう。社員、取引先、顧客、家族、友人。それぞれの領域に存在する人には、それぞれ言えることと言えないことがあります。言ってしまえば楽になるということも、なかなか言えないものです。そこで、コンサルタントの存在が求められるわけです。ある意味では、どこにも属さない透明な存在であるコンサルタントには、様々な相談がしやすいでしょう。コーチングを行うコーチなども、その存在に近いといえるかもしれません。
ということは、どんな深い悩みも話せるような信頼関係をつくることも、コンサルタントにとっては重要なことになります。あるいは、白とも黒ともいえない相談に応えられる懐の深さも必要でしょう。そういう意味では、コンサルタントといえども、単に知識があれば良いというだけでは足りず、人間力を高める努力が必要になってくる、というのが私たちの考え方です。
(執筆:LClab編集部)
▶人気記事:コンサルタントの模範解答51 あなたならどう答える?
DATA:
32歳(男性)東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務