日常でも仕事でも、自分の思っていることをうまく伝えることが難しくて悩んでいる人は多いかもしれません。
何を伝えたいかよりも大切なこと
仕事上のコミュニケーションを取るとき、自分が何を伝えたいかは、実はあまり重要ではありません。もっと大切なのが「その局面で、その人との関係性において、何から伝えるべきか」です。
結論から言うべきか、状況説明から入るべきかで悩むことがありますが、これは状況と相手との関係性によって変わってくるので一概には言えません。
例えば社内で経営者が社員に対してこれからのビジョンを話すとき、社員の気持ちを盛り上げるために順序立てて話をし、最後に「私たちの目指すのはここだ」と結論を持ってくる方が伝わるかもしれません。
その一方で、あまり時間がないときなどはまず結論から話すほうが伝わるでしょう。
相手との関係性から考えることが重要
社内における業務報告や連絡は、結論から入った方がわかりやすいかもしれません。ただ仕事の依頼などは人によって異なるので、可能なら「どういうふうに頼むと一番やりやすいですか」といって、事前に仕事の頼み方の確認をしておくと悩まずに済みます。
個人的には、緊急性や深刻度が高いものに関しては結論から、時間的ゆとりがあり、結論めいたものが少ないものほど抽象的でいいと思っています。目的によって大局をつかみ、相手との関係性で何がベストかを考えることが基本です。
質問や相談をうけるとき、最初から聞きたいことを決めている人もいますが、自分のことがまとまりきれていなくて漠然としているケースも多いです。そういうときには、何を伝えるか、何を質問するかよりも、まず今日の会話のゴールを決めることが大事です。
例えば、今一番気になっていることや悩んでいることを聞いてみる。そこから始まって、テーマを決め、未来に向かって話を進めていく。そうすると、お互いに話を進めやすくなります。
横須賀輝尚
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DATA:
32歳(男性)東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務