コンサルタントが失言してしまうことは結構あると思っています。中でも私が注意しているのがこの2つです。
過去を否定する発言をしない
大切なのが「過去に対する否定的な意見を言わない」ということ。典型的なのが「どうしてそんなことをしてきたんですか」という失言です。だから相談してきているという一面もあるはずです。
これはコンサルティングだけではなく、人生や人間関係全般にいえることですが、万全な過去を生きてきた人はいません。人は必ず何か間違いがあったり、失敗や停滞があったり、色々なことを経験してきています。でも時間は今から未来にしか動いていない。だから過去のことを言っても仕方がありません。
アイデアの芽を潰す発言をしない
それから、アイデアの芽を潰すようなことを言わないというのも大事です。言い換えれば、モチベーションの動機やモチベーションの芽を潰さないということ。
相手が経営者でも個人起業家でも同じですが、相手が前向きになっていても、コンサルタントから見ると明らかにうまくいかないと思えるようなケースがあります。そこで「それはうまくいかないですよ」とコンサルタントが否定してしまうのは、そのアイデアを失うことよりもモチベーションを失う損失の方が大きいです。
コンサルタントは「面白いですね」と一度は肯定する。その上で、「ただ、今は早いと思います」とか、「もっと別の良い機会が来ると思います」「面白いですが、お金にはなりにくいかもしれませんね」というように、肯定的に回避するようなアドバイスをする。こういうことを私もよくしていました。
もしも思い当たる発言をしている人がいたら、意識してしてみてください。
横須賀輝尚
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DATA:
32歳(男性)東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務