コンサルタント研究記事

コンサルタントは、クライアントからの返金に応えるべきか?

LClab編集部です。今回の話題は「返金」です。契約内容にもよりますが、クライアントからコンサルティング報酬の返金を求められた場合、どのように対処するのがベストなのか、少し考えてみましょう。

まず、契約内容そのものが重要になるのは言うまでもありません。コンサルティング契約は、無形物を契約内容にすることが多く、わかりやすい成果物がない場合がほとんどです。そのため、しっくりこないアドバイスが続いたり、的を射ていない相談回答があったりすると、解約、返金の可能性があります。ですから、まずは一度納入したコンサルティング報酬は返金しない旨の契約をしておく必要があります。

ただ、そもそものスタンスとして、満足されなかったコンサルティングに対して、報酬をもらうかどうかというスタンスは決めておくべきかと編集部は考えます。ひとつは満足しなければ返金を保証する。もうひとつは、いかなる理由があっても、仕事は履行されたとして返金は認めないという考え方です。もちろん返金保証があれば、契約率も高まりますし、クライアントも安心して契約ができます。しかしながら、内容に満足されなければ、常に返金保証の恐怖と戦わなければなりません。

そこで、ひとつの打開策が、最初は返金保証をつけず契約する。徐々に自信がついてきてから、返金保証をつける。こういった契約内容にするのが良いでしょう。もちろん、過去にさかのぼってすべての返金というのはかなりハイリスクになりますので、直近1ヶ月分の返金等制限をつけるのが良い策です。ただ、契約上のものであっても、相手は人間なので感情があります。あまりにもクライアントがコンサルティングに対して激昂するほど納得がいかないのであれば、返金をして場を収める等の施策も必要です。

このように、コンサルタントにとって「返金」はあらかじめスタイルを決めておくべきだと、編集部は考えています。

(執筆:LClab編集部)

▶人気記事:コンサルタントの模範解答51 あなたならどう答える?

コンサルタントのあなたに問題です。下記のクライアントからの相談に、あなたはどのように回答しますか?

DATA:

32歳(男性)
東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務

コンサルタント養成講座を受講するのは有効か? (youtube版)前のページ

開業1年目のコンサルタントが取り組むべき3つの営業戦略次のページ

ピックアップ記事

  1. ビジネスコンサルタントの仕事内容とは?
  2. コンサルタントの持ち物の注意点とは
  3. 会計士系のコンサルタントの仕事内容
  4. コンサルタントの収入源「研修」
  5. コンサルタントの契約書はどのような内容を盛り込むべきか?

関連記事

  1. 横須賀輝尚ノウハウ集

    顧問型コンサルティングの幻想

    顧問型のコンサルティング契約で、収入を伸ばしていきたいと考えているコン…

  2. コンサルタント研究記事

    コンサルタント養成講座を受講するのは有効か?

    コンサルタントという職業は、今や一般的な職業として認識されるようになり…

  3. 取材インタビュー

    一圓克彦氏(リピーター・ファン創出コンサルタント)

    これまでに大小7業種もの企業を経営した実体験に基づき、リピーター・ファ…

  4. コンサルタント研究記事

    コンサルタントの契約書はどのような内容を盛り込むべきか?

    契約書というと、日本の場合は締結しない場合も多くありますが、やはりトラ…

  5. コンサルタント研究記事

    開業1年目のコンサルタントが取り組むべき3つの営業戦略

    1年目のコンサルタントとしての活動は、様々なことをする必要があります。…

  6. コンサルタント研究記事

    コンサルタントの模範解答51:あなたならどう答える?

    フリーコンサルタントのあなたに問題です。単刀直入にお伝えします…

ログイン

特集記事

ピックアップ記事

PAGE TOP
PAGE TOP