まず押さえておきたいのが、メニューを持たなければ、コンサルタントとしての報酬が全てタダになってしまうということです。「ちょっと教えてください」となってしまうので、コンサルタントとしてはしっかりメニューを決めていく必要があります。
コンサルタントのメニューに顧問契約が多い理由
コンサルタントのメニューといえば、やはり多いのが「顧問」という形です。顧問であれば月5万円くらいで相談し放題、メールや電話でいつでも相談を受け付けている。月1回60分や90分の訪問をする、というようなスタイルが多いんですが、それはオールドタイプなやり方です。
それは「どうしてもお願いしたい」と言われてそのスタイルで契約をするか、あるいは昔はそのタイプが多かった。コンサルティングという無形物でお金をいただくときに、他のスタイルを考えつかなかったわけです。
まずはビジネスモデルを構築する
実は、メニューの決め方というよりもビジネスモデルの構築であるという点が、非常に重要なポイントです。メニューとして例えば90分でいくら、120分でいくらという決め方では、お客さんは来ないわけです。もちろん、それで来る人も中にはいますが、そういった決め方ではなく、「マーケティングとビジネスモデルをしっかり考えた上でどういうモデル構造にするか」という点を考えていく必要があります。
具体的なビジネスモデル例
コンサルタントとしてのマーケティングで、最も効果的なのはメールマガジン。ダイレクトマーケティングをベースとしたメールマガジンです。分かりやすい言い方で言うと、「メールマガジンで何を告知するか」ということです。これが、メニューの決め方というよりも構造を決めるということです。
その中に顧問という形式はもちろんあります。別にメルマガで売るというだけではなく、メルマガを通じて接点を持って、結果として顧問という形になる。そういったことはあるでしょう。顧問と、それから講座やセミナーです。セミナーで収益を上げるということ。
単発でのセミナーもありますし、最近私がよく話しているプロジェクト型講座というものもあります。プロジェクト講座とは、1日や2日ではなく、半年とか3ヶ月という長い期間をかけて、サポートをつけながら行うスタイルのものですね。あとは、通信型コンサルティングや会員制コンサルティングと呼ばれるようなものもあります。
通信コンサルティングなら、月一回Skypeで「こういうことをしていきましょう」というような話をしたり。会員制であれば、月一回の勉強会があって、というような。メニューとしては他にはCDやDVDを売るような教材販売というスタイルもあります。
メニューの決め方というのは、どちらかというとこういったような、「どんなものを取り扱ってビジネスモデルとしていこうか」を考えていくということが大きなポイントになります。そして、これをいくつ持っているか。
パワーコンテンツジャパン株式会社で言うならば、会員制のメニューや講座、教材などもあります。ちなみに私の顧問という形は、今はありません。
コンサルタントの適性によっても変わってくる
あとは、コンサルタントの適性の部分もあると思います。適性と、自分がどうしたいか。コンサルタントを大きく分けると、アーティストタイプとトレーナータイプで分かれるわけです。
トレーナータイプというのは、とにかくしっかり結果が出るまで育成するタイプ。いつでも電話していいとか、いつでもチャットで相談してくださいとか、合宿して作り上げましょう、というようなタイプです。
アーティストタイプは、育成もできるけど自分で作品を作ることの方が好きだというタイプのコンサルタントです。私はどちらかというとアーティストタイプだと思っていますが、私は個別コンサルなどよりも、自分で企画を立てて講座をしたりビジネスを立ち上げたりする方が好きです。
例えば私は1泊2日とか2泊3日で合宿などをするときでも、どちらかというとワークをするよりは、自分が喋ってコンテンツを出すというほうが得意です。
このように、コンサルタントのメニューやビジネスモデルを決めるときには、自分自身の適性や好きな方を選ぶということが大事なポイントかなと思います。
横須賀輝尚
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DATA:
32歳(男性)東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務