横須賀輝尚ノウハウ集

メール相談で届く質問や相談の類型と、その対処法

メール、電話、対面問わず、コンサルタントにはいろんな種類の相談がきます。問題が何かわかっていて理路整然と状況がまとめられており、質問も明確な優等生の相談に関しては、回答すればいいだけです。

情報が不足している相談が来た場合の対処法

次に、メール上で情報が不足している相談がくることがあります。コンサルタントの中には「私が察するにこの状況かと思われますが、この状況だったらこうで、もし違ったらこうで…」というふうに、脳内補足をして質問に回答してくれる人もいます。

ただ、私はあまりしません。情報が不完全な質問には質問で返します。いただいた質問に関して「状況がよくわからないな」と考える時間は無駄な時間だと思っているからです。

質問の意図が不明な場合の対処法

質問も2種類あり、ひとつは補足のための情報を取るための質問。もうひとつは、意図がわからない質問です。意図がわからない質問というのは例えば、「ホームページを作ろうと思いますが、LPがいいですか、カラム型がいいですか」とか。何が聞きたいのかという意図がわからない、なぜその質問に至ったのかが不明なものです。

そういうときに親切に回答するのもアリですが、多くの場合相談者のためになっていません。問題が解決していないケースが多いんです。そこで、「なぜそう思ったのか」を意図を明確にする質問をします。

よく「2:8の法則」「2:6:2の法則」と言ったりしますが、ほとんどの質問や相談が情報不足、意図不明であることが多いです。それは裏を返せば、ほとんどの質問には質問で返す必要があるということです。

面談なら会話中に質問をして情報を補足できますが、メール相談の場合はリアルタイムではないので、質問で返していくしかありません。そして相手の意図や目的が明確になってきたら、知識を使って回答していくという流れです。

質問は建前で、奥に他の目的があるときの対処法

最後が、質問や相談をしているが実は答えを求めていないというケースです。このケースは、「疲れました」とか「ショックなことがありました」といったメンタル的なものの相談であることが多くあります。相談は建前で、それについて回答をもらうよりも、メンタルが疲れたので労ってほしいとか。そこは、メールの文面から察しなければなりません。

この場合は回答もしますが、ねぎらいの言葉をかけたり、状況を訪ねたりということが求められていることが多いので、そのように対応するといいですね。

横須賀輝尚

▶人気記事:コンサルタントの模範解答51 あなたならどう答える?

コンサルタントのあなたに問題です。下記のクライアントからの相談に、あなたはどのように回答しますか?

DATA:

32歳(男性)
東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務

メール相談を受けるときに大切なポイント前のページ

経営コンサルタント養成講座-真実のUSP編-次のページ

ピックアップ記事

  1. コンサルタント契約の契約書雛形
  2. コンサルタントの契約書はどのような内容を盛り込むべきか?
  3. 副業でコンサルタント活動は可能なのか?
  4. ネットビジネス系のコンサルタントの実態とは?
  5. 顧問契約をするコンサルタントの年収について

関連記事

  1. 横須賀輝尚ノウハウ集

    高額報酬を成約するためには対面に持って行くことが重要

    基本的なやりとりというのは対面が一番強い方法です。高額報酬の顧問をとる…

  2. 横須賀輝尚ノウハウ集

    コンサルタントは、教えてはいけない

    一般的にコンサルタントは「クライアントに何か知識やスキルを教えるもの」…

  3. 横須賀輝尚ノウハウ集

    大人数でのセミナーを開くことになったら

    大規模のセミナーを上手くこなすには、やはり経験がものをいいます。私が初…

  4. 横須賀輝尚ノウハウ集

    話し方がうまくなる必要性

    コンサルタントとして「話がうまくなりたい」というのは大命題です。「話し…

  5. 横須賀輝尚ノウハウ集

    自分の右腕を作ることはできるのか

    「自分と実力が近い人材を育成することは可能か」というのは昔からある話で…

  6. 横須賀輝尚ノウハウ集

    コンサルタントはオフィスを持った方がいいのか

    多くのコンサルタントがオフィスを持っていません。自宅兼オフィスという方…

ログイン

特集記事

ピックアップ記事

PAGE TOP
PAGE TOP