コンサルタントが相談を受けるというスタイルにはいくつかパターンがありますが、基本的には面談で直接会って相談を受けるリアルタイムか、メールなどの遠隔地で相談を受けるかという2つに分かれます。直接相談を受ける場合もさらに2パターンに分かれます。個人から相談を受ける場合と、グループコンサルなどの質疑応答で複数から受ける場合です。
今回は、面談の直接と遠隔という2つに分けたときの対処法をお話しします。
メール相談の特徴
対面やスカイプなどの直接相談とメールやチャットなどのリアルタイムがない間接的な相談の違いは、リアルタイム性の違いです。面談については空気を読みつつその場で回答するということが求められますが、メールなどの場合はすぐに回答しなければならないわけではありません。
言い方を変えると、即答でなくても対処できる。わからないことを聞かれても調べる時間があるというのが大きな特徴です。わりとコンサルティングや講座のオプションにメール相談などをつける人がいますが、自分自身を育てる、実力をつけるためにはメール相談をたくさん受けるという方法は有効です。
本当は直接面談で話を聞いて回答していくのが一番ですが、面談の場合は回答できないケースも出てきます。そういう意味では、ワンクッション置けるメール相談は便利なツールです。
前提となるルールを決めておく
メール相談では即時回答を求められないのでいつ回答してもいいですが、何時間以内に回答するのか自分なりのルールを決めておいたほうがやりやすいですね。それから、「わたしはこういうタイプなので、こういう質問の仕方が合っていますよ」というような前提が大事です。これを先にクライアントに伝えておくと、自分が楽になります。
例えば、私は複数回のやりとりの方が得意です。複数の質問が一通にまとめられて来ると、返信に余分なエネルギーがかかってしまうんです。それよりも短い質問が複数飛んできたほうがいい。そうして、何度もやりとりをするというやり方の方が合っています。
ということで、「相談にはこの方法が適しています、そうでない場合は返信が遅れる可能性があります」ということを先に伝えることで、自分のストレスがなくなります。それから、何が売りなのかも明確に。例えば、メール返信でも即時回答をすると喜ばれます。
しかしそれが普通になってしまうと、今度は普通のペースで返信しても「遅い」と言われてしまうことになります。その辺りもルールを決めておいたほうがいいですね。
横須賀輝尚
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DATA:
32歳(男性)東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務