以前からダイレクトマーケティングの世界では、無料オファーのツールとして小冊子を使ってきました。少しマーケティングを勉強していくと、小冊子を作らなければならないのではないかと思ってしまうことがあります。しかしそうではなく、顧客リストを取るために何かコンテンツを出すとき、昔は小冊子が一般的だったというだけです。『コンサルタント=小冊子作り』と考えている人がいますが、そうではありません。
その他に、本を商業出版するのは大変なので、本に類似するものとして小冊子を作るという方も結構多いかもしれません。ですが、『小冊子を作らければ』という発想からは早く脱却することが大事です。
小冊子は自分で書いた方がいいか
本題は、『小冊子は自分で書いた方がいいのか』という部分です。小冊子の他にも、書籍やニュースレターなど、いろいろな種類の執筆ものがありますが、これらについては、個人的には自分で書いた方がいいと考えています。
自分で喋ったものをライターに書いてもらうこともできます。過去にベストセラーになった養老孟司さんの『バカの壁』という本があります。これ以前に出版された養老先生の本は難解すぎたためにあまり売れ行きがよくなかったものの、ライターが書いた『バカの壁』は「わかりやすかった」ということでとても売れました。
このような例もあるため、喋ったことをライターに書いてもらうということは否定しません。ただ、そこを超えて基本的には自分が書いた方がいいというのは、力がつくからです。
ちなみに余談ですが、ライターに対して外注先のように考えている人がいますが、本来のライターの仕事は、『コンテンツを正しい形で読者に伝えるために表現を変えてくれる』というものです。ライターという仕事について考えが間違っている人は、考え直して欲しいところではあります。
自分で書くからこそ文章力がつく
楽をするのは簡単ですが、コンサルタントとして自分が絶対やらなければいけないのがセールスレターです。これは、自分で書かなければならない。そして、『文章を書く』ということをしていかないと、文章力はついていきません。
私の文章そのものはそんなに美しくないかもしれません。しかし結果は一応出してきていますし、買ってもらえる文章は書けていると思っています。なぜそれができたかというと、1日1,000字以上、ブログを7年間毎日書いたからです。
それから、自分の小冊子やメールマガジンも同じです。メルマガはおそらく1,000号くらい、かなりの量を書いてきました。セールスレターも自分で書きますし、商業出版の本も、共著などを除いて基本的には全て自分で書いてきました。この『書いてきた』ということが力になります。
自分自身が成長するために「書く」
楽をするというのと効率的にやるというのは、少し違います。効率化はどんどん図って行けばいいですが、コンサルタントも成長していかなければ、お客さんはついてきません。自分自身が成長するために、ニュースレターや小冊子などは自分で書いていった方がいいと考えています。
本当かどうかはわかりませんが、『文章が下手でも著者のエネルギーが伝わってくる本の方が売れる』というのが出版業界の定説です。ですから、自分の実力を身につけるという点でも、自分で書くといいですね。
横須賀輝尚
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DATA:
32歳(男性)東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務