コンサルタントとして契約を取っていくという場合には、話が上手くなる必要はとくにありません。『聴く』ということができれば十分です。話すことよりも聴く力や質問力、相手の心理がわかるなど、そういった力の方が重要です。ここは、自分の仕事のあり方がどういうタイプかによって変わります。
いわゆる高難度業務取扱実務家というような方は、クライアントのニーズをとにかく引き出す。そういった質問ができれば十分なので、そこまで話すことが上手ではなくてもいい。正しいことを言っていれば、問題ないでしょう。ただ、上手くて損をすることはありません。説明がたどたどしいよりは、上手に話せた方がいいでしょう。
実際のところ、コンサルタントの方はみんな話は上手です。
コンサルタントには、「聴く力」が一番必要とされる
そうは言っても、講演の話が上手なコンサルタントがコンサルティングの満足度も高いのかというと、実はそうでもありません。講演が上手でも、コンサルティングはさほど上手ではない人もいます。なぜかというと、自分の世界で喋ってしまうから。だからいい話をしていても「聞きたかったのはそこじゃないんだよな」と思われたりする。
結局は聴く力が必要だということです。私もコンサルタントの知り合いはたくさんますが、みなさん話すのが上手なのに、コンサルティングの場面ではほとんど喋りません。相手が喋る量の方が圧倒的に多い。質問してばかりというか、話を聴くということに終始しています。
コンサルタントの駆け出しの頃は、勉強したり学んだことを言いたがったりしてしまうところはどうしてもあります。その辺はバランスを取りながらいきましょう。重要なのは、クライアントの問題を解決するということです。
横須賀輝尚
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DATA:
32歳(男性)東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務