うまくいっているコンサルタントは、実はあまりブログやSNSを使っていなかったりします。特に、高額報酬で月額顧問を取るようなタイプの人はほとんど使っていません。web上で比較されたりすることがあまりないので、やらなくてもいいという部分が大きいからです。
ただ、もしブログやSNSをやっていくなら、しっかりやることが大事です。ちなみにどんなタイプのコンサルタントがSNSを使ったら効果的かというと、セミナーを企画したり教材を作ったりする、フリーコンサルタントと言われるタイプです。
「どう見られたいのか」を意識した使い方する
Twitterなどは特に気軽に呟きやすいというのもあって、ついどこに行った、何をしたというような日常のことを呟いてしまいがちです。庶民的なイメージや親しみやすさを出すことも大事ですが、圧倒的なブランディングをする場合には、SNSの使い方には気をつけなければいけません。
まず重要なのは写真です。自撮りしたような写真はあまり良くないので、きちんとしたいい写真を使う。それから発言ですが、文章で何をいっているのかに対して、見ている人は評価、判断をします。ですから、どう思われたいかを考えた上で発言をする必要があります。
例えばどうでもいいような芸能人の記事に反応してSNSでいろいろ言っていると、ゴシップ的な感じの人に見えてしまいますし、かといって難しいことだけ言っていても面白くない。結局は「どういう印象を持たれたいのか」というところが大事です。
圧倒的なブランディングをするときのSNSの使い方
圧倒的なブランディングをSNSで作りたいのであれば、一方的な情報発信というスタイルが合っています。コメントがついてもやりとりしない、というようなイメージですね。私も今はSNSはやっていません。会社を経営している以上は会社全体で成功していきたいという思いがあって、個人のブランドだけでやるというのはあまり適合しないというのがその理由です。個人のサイトはありますが、ほとんど発言はしていません。
それから、尊敬される、すごいと思われるというような視点から、発言をしたり記事を書いたりすることも大事なことの一つです。逆に、こんな程度のことで怒ってしまうんだこの人は、と思われてしまったり、または鋭い切り口だと思って書いたけど実は大したことがないと思われたりすると、あまりよくありません。
そういった意味でも、高額報酬形で顧問を取っていくタイプの人にとっては、むしろSNSはやらないほうが実はいいこともあります。
いい意味で敷居の高さを演出することで距離感をしっかり保つ
フリーコンサルタントがSNSをやっていくのであれば、どういった印象を持たれたいかを踏まえて発言をしていくことが大事です。ブランドが確立していてうまくいっている人の中で、個人的なことを書く人は今ほとんどいません。いい意味で敷居の高さを出すという感じですね。そういった使い方が、SNSやブログの使い方としての一つです。
この辺がよく分からないということであれば、SNSやブログはあまりやらないほうがいいこともあります。Facebookのアカウントは持っていてもあまり投稿をしないとか、メッセンジャーは使っているけどあまりいいねやコメントをしないとか。そういうふうに距離感をしっかり持たないと、いつでも話してくれる人、なんでも相談したら乗ってくれる人と思われてしまいかねません。その点は気をつけたいところです。
横須賀輝尚
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DATA:
32歳(男性)東京都出身/現在の仕事はウェブデザイナー/
22歳から26歳までビジネス什器の営業を担当/
26歳から31歳までIT系企業でウェブ制作を担当/
32歳で独立開業
メイン商材:ウェブ制作、バナー等デザイン業務